既製品、OEM/ODM商品などにより手順に差はありますが、基本的な輸入/仕入の流れは以下の通りです

ステップ1〜3は順を追って進めるというよりも、進められる部分から柔軟に着手していくことで、輸入開始までのリードタイムを大幅に短縮することができます
※国内でのマーケティングやテスト販売には触れず、
輸入に至るまでのプロセスと留意点にフォーカスしてご説明しています

商品や原材料の調達目的やおおまかな方針が定まった段階では、輸入に向けた準備を進めつつも、一定の柔軟性を持たせることでプロジェクト全体が円滑に進行しやすくなる

■仕入れ商品/原材料 仕入先の探し方
データベース、ECモールを活用したデスクリサーチ
見本市・展示会での現地調査

■仕入先国のリサーチ
仕入先国との特別措置の有無、政治的要因の影響
仕入先国からの輸送手段はあるか
■仕入先企業のリサーチ
データベースなどを利用し企業照会や信用調査

■輸入禁止品に該当しないか
■商標権・著作権の侵害がないか
※商標権・著作権の確認、許可申請には
長い時間を要する場合があるため、
あらかじめ手続きの流れや所要時間を十分に確認しておく

仕入れるものが既製品か原材料か、あるいはOEM/ODMかによって詳細は異なるが、
おおまかな流れは以下に共通する
輸入取引における最重要かつ慎重な対応が求められるプロセス

■商品のSPECと良品の定義を細部まで調整
■品質表示・成分表示・取り扱い説明書、ラベル・タグ等の
加工に関する調整(現地で行うか、輸入後に行うか)
■梱包方法、梱包材などの調整

■独占権の有無
■価格・通貨・支払条件・インコタームズ・支払条件など
■支払条件の例
リファンドメント・ボンド、エスクロー、信用状、
分割送金の提案、前払輸入保険の利用など
※仕入先とのトラブルは、取引条件についての理解を
共有することで防ぐことが可能
本資料では、実際の現場目線で取引契約を進めるうえでの
ポイントや注意点をご紹介しています

輸入許可や申請手続きに時間を要することがあるため、早めの準備が重要となる
コスト試算は国内販売価格の決定に影響するため、経済ロットを早期に見積もり、必要な費用を把握しておくことが重要

■輸入許可申請
書類を揃え、管轄省庁・自治体などに許可を申請する
■商標権・著作権関連の整備

■輸送方法(空便・船便)の選択
仕入先から発送地までの配送、輸送方法、
到着地(空港・港)、到着地から倉庫までの配送手配など
時期や地域によっては手配が困難、不可能な場合もあり、
代替手段を複数用意しておくことが望ましい
■物流会社またはフォワーダーの選定
通関業務を自社で行う、ブローカーに依頼する、など

■インコタームズ(INCOTERMS)に基き、
仕入先国発送地から国内倉庫までの輸送費、
保険、その他諸経費の試算
■HSコードに基づいた関税、消費税の試算

予期せぬ工程においてトラブルが発生する可能性は常に存在する
あらかじめ適切な対処法を把握しておくことで、重大な問題へと発展する前に
冷静かつ的確に対応することが可能

■輸入通関時のトラブル
検疫所や税関からの追加書類や商品情報の提出要請に迅速に
対応できるよう、仕入先と事前に連携体制を整えておく

■破損
輸送中の破損である可能性もある
数量と状態を写真に撮り、輸送業者に連絡し、補償のプロセスを確認する
同時に売り手にもその旨を連絡
■不良・欠陥
数量と状態を直ちに売り手に報告し、その補償について話し合う

輸入に関するよくあるトラブルをまとめています